『あのおじさん…だれ?』

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これは私が以前働いていた荷揚げの仕事である業者の下請けで夜勤をしていたときの話です。

当初私は待遇の悪さから長らく働いていたコールセンターの仕事を辞め、

よりお金を稼ぐために日勤の仕事と夜勤の仕事を合わせて働いていました。

肉体労働の仕事は精神的ストレスが多い仕事と対称的に

その重いものなどを運ぶので身体が疲弊してしまうことが多いです。

私も荷揚げ初心者でしたが、

自分の体重ほどのものを運ぶことがありました。

その夜勤の職場は比較的重いものは運ばなかったのですが、がれき撤去がメインの仕事だったので肉体的には疲れました。

休憩時間になって休憩所へ戻ったところ、

私が下請けで働いた会社(元請けのリーダー)がパソコンと山積みになった資料と向き合いながら仕事をしていました。

そのリーダーは仕事に対しても真面目で会社からも信頼されているようでした。

その時そのリーダーは別の部署の同僚と話をしていました。

私は休憩しながら二人の会話が耳に入ってきました。

同僚『最近根を詰めて働いてるけど体壊すなよ。』

リーダー『わかってる、でも家庭を支えるために稼がなきゃいけない。』

同僚『お前のところの子供ももう3歳になるのかぁ、でももう半年以上も家に帰ってないんだろう。そのうち「あのおじさん…だれ?」って娘に言われちゃうぞ。』

リーダー『本当はこんなに働かなくても安定した収入が得られるんだったら俺も帰りたいよ。』

そのリーダーは仕事疲れで真っ赤に充血させた目で苦笑いしながら話していました。

私は素知らぬ顔をしながら傍で見聞していましたが、

その仕事をしている光景はとても辛いものとして受け取れました。

実際、安定した収入を得るために残業をして近くの寮に住んだり、

単身赴任をして家族とは別々に住む、

仮に同居していても帰宅する頃には子供が寝静まる深夜にしか帰れないサラリーマンは数えきれないほどいるので、

この話は決して笑い話ではない、あなたにっとても人事ではないはずです。

子供の成長を見ながら家族とともに過ごすのはとてもかけがえのない時間ですし、

その大切な時間は長い人生において瞬きをするほどの一瞬の出来事です。(人間の成長のスピードは早いので)

その上、その貴重な時間は過ぎ去れば、二度と返って来ることはありません。

そんな貴重な時間を売ってまで家族を支えるために、

お金を稼ぐために、きつい労働や残業を日々繰り返すしか手段がないのでしょうか。

私が以前働いていたその職場は

そのリーダーとは別の社員から休憩時間に寝ていたのに

だれも自分のことを起こさなかったというのを言い訳に私はその社員から暴力を受けました。

その翌日私はその夜勤現場は出入り禁止になったので、(かなりブラックな職場だったので、結果オーライでしたが)

そのリーダーが今どう過ごしているのかわかりません。

ストレスを受けてきつい労働をしてでなければ、安定した収入を得ることができない

というのは単なる思い込みに過ぎません。

そのことに関しては、また改めて記事で紹介して行きたいと思います。

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